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【心得】EVO 2015冠軍 Momochi FAMI通網站訪談

【心得】EVO 2015冠軍 Momochi FAMI通網站訪談

smoai (賽亞人)#12015-09-20 02:43:29

http://www.famitsu.com/news/201509/09087352.html

很長的訪談主要有提EVO2015 對小向用殺意龍的原因
(Momochi用肯打小向阿東 根本打不贏啊 這點聽起來很爽)

EVO 2015 GF 搖桿有問題

EVO 2015最後一天的準備

最後提到年底卡杯的目標

Momochi玩家 有現在的成績 絕對是努力的結果.小向也給Momochi高評價

EVO2015のGamerBee戦で殺意リュウを使った理由
・トラブルで中断した時の話
・最終日ときど戦に向けての準備
・チョコ選手のDJ戦
・カウンターピックの話(インフィルは対策漏れを狙ったキャラ選択をしてくるetc.)
・地域による対戦経験の差(北米にはロレントが少ないのでネモにいいようにやられているetc.)
・無名の相手でも動画をチェックしている
・練習はオンライン対戦メイン
・相手のPPを隠して対戦する理由
・タグを変えて対戦する理由
・オフライン対戦をやらず、TOPANGAのメンバーと距離を置く理由
・チョコ選手のアドバイス
・体調管理と食事
・プロゲーマーとしての葛藤
・カプコンカップ2015に向けて
・家庭用のイベントを企画する理由


など、かなり深い内容になっているのでまだ読んでいない方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

■インタビュー参加者
EG.ももち
twitterアカウント
北米プロゲーム団体Evil Geniuses(Team EG)所属のプロゲーマー。カプコンカップ2014優勝、EVO2015『ウルIV』部門優勝と、いまいちばん波に乗った選手。

EG.チョコ
twitterアカウント
北米プロゲーム団体Evil Genius(Team EG)所属のプロゲーマー。日本人女性初のプロゲーマーとしても注目を浴びる。

がまの油
運営としてゲームイベントを幾度と陰で支え、ももち、チョコを始め多くのスター選手を輩出。「ウメハラがー!」の実況でも有名。

豊泉三兄弟(次男)
週刊ファミ通・ファミ通.com編集者。格闘ゲーム大好き。
ももち選手
豊泉三兄弟(次男)(以下、豊泉) まずはEVO2015優勝おめでとうございます。ももちさんの試合は3日目のTOP8から見させてもらったのですが、本当に感動する試合ばかりでした。

EG.ももちさん(以下、ももち) ありがとうございます。TOP8の試合はどれも接戦でしたからね。

豊泉 決勝トーナメントの最初の相手は、ときどさんでした。ときどさんのゴウキとは海外大会でよく当たっているところを見かけるのですが、個人的にはももちさんが優勢なイメージがあります。

ももち 野試合はいつもいい勝負ですし、ときどはいつやっても五分くらいなんですけど、
今回のような大きい大会で僕が勝ったので、そういう印象があるのかもしれませんね。最近の大会では日本人相手の試合の勝率はいいんですけど、ときどとの試合は内容も接戦になることが多いですし、ほんと紙一重だと思います。

豊泉 結果は3-1でしたが、内容としては接戦だったんですね。ときどさんは対空が出ていなく、後手にまわっている印象がありました。

ももち そうですね。最後のほうに対応が間に合ってきたかな?という形でしたが、もう時すでに遅しという感じだったと思います。

豊泉 “空中竜巻旋風脚”を警戒していたんですかね? 

ももち んー、でも相当緊張していた様子ですよ。ときどは“阿修羅閃空”を使うときは、だいたい緊張しているときなので(笑)。

豊泉 ふたりで並んで対戦していると、そういう緊張感も伝わってくるものなのでしょうか?

ももち それはもう、伝わってきますね。画面内の動きからも緊張が見えますけど、「やっぱこう、空気感で緊張してるな」とわかります。

豊泉 やはりEVOはほかの大会よりも緊張するものですか?

ももち もう、ほんとに特別な大会ですから、1回戦から空気感がほかの大会とぜんぜん違いますよ。

豊泉 ももちさんは緊張することはないんですか?

ももち いやもう、相当緊張していますよ。ただ、最近は昨年のカプコンカップで優勝したのと、プロツアーの大会に数多く出場している経験から、少し心に余裕を持つことができています。

豊泉 その経験を活かして、落ち着いてトーナメントに入っていけてるわけですね。

ももち そうですね。ただ、その日の初戦の入りかたはものすごく意識しています。自分はスロースターターと言いますか、エンジンがかかるのが遅いんですよ。だから気が付いたら負けて“ルーザーズ”に落ちているとか、スコアが先行されていて絶望的な状況になっているということが結構あるんです。そういうこともあって、今年は初戦の入りかたを課題にしていました。今回のEVOでいうと、初日の予選1回戦もそうですし、3日目のTOP8の初戦。ときど戦ですね。そこは本当にすごく大事に入りました。

豊泉 エンジンのかかりが遅いという意味では、ルーザーズに落ちずにTOP8に残れたのが相当大きかったですね。

ももち ウィナーズに残っている。ライフが1残っているという余裕は、かなり大きかったですね。あとがないと、どうしても思い切った行動ができなくなってきますから。

豊泉 ウィナーズでTOP8に残るポイントになったのは、TOP32のXian選手との一戦だったような気がします。かなり追いつめられた状況からの逆転劇でした。

ももち あれは負け試合でしたね。試合中にも「これちょっとキツいな」と。その状況になったからキツイというのではなく、そこまでの内容が完璧に負けていたんですよ。

豊泉 Xian選手のももち対策がハマっていた?

ももち そうですね。彼とはもう何回も大会で当たっているんですよ。2014年のカプコンカップの決勝の相手も彼ですし、2015年に入ってからもメチャクチャ当たる機会が多くて、勝ったり負けたりをくり返していました。負けたほうが対策を練ってリベンジして、それで負けたほうがさらに対策をして……という流れがあったので、今回も相当な対策をされていました。それに加えて、Xian選手と当たる前に、彼と同じプロチームのGackt選手に当たっていたんです。その試合の情報共有がされていたこともあり、かなりきびしかったですね。

豊泉 徹底的に研究されていて内容でも完璧に負けている。そんな負け試合の流れでの心の持ち方は何か意識している部分があるんですか?

ももち じつは途中で折れかけていたんですよ(笑)。でも、追いつめられたときにXian選手が勝ち急いでいるのがわかったんです。「早く決めよう、早く決めよう」と、体力を削る動きになっていたので、ここに活路があるな、と。そこを冷静に見抜けたので、逆にじっくり戦うことができました。

豊泉 そういった危機的状況にも関わらず、相手の精神状態までしっかり見えているというのはすごいですね。

ももち 自分が緊張していると「勝つぞ、勝つぞ!」というところしか見えなくなって、行き当たりばったりになってしまうんです。でも今回は相手が焦っているぞ、というのを試合中に第三者目線で見られたので、そこは成長だと思います。

豊泉 第三者目線で試合が見られるってすごいですね。

ももち そこがほんと大きかったと思います。まあそれもやっぱり経験ですよね。2015年はいっぱい大会に出てきたってところが活きたのかなと。

がまの油さん(以下、がま) その試合はチョコさんはご覧になりました?

EG.チョコさん(以下、チョコ) はい、少し後ろで見ていました。

がま ももちさんが雰囲気にのまれている感じはありました?

チョコ シンガポールの仲間たちがいて、まわりの人はだいたいXian選手を応援している状況でした。海外の人たちなので、応援は「ワーッ」という感じですごいし、ももちがやられると盛り上がることが多く、完全なアウェーの空気だったので大丈夫かな?と心配していました。

豊泉 ちょうど決勝戦の話が出たので、決勝戦を振り返ってもいいですか? GamerBee選手との決勝戦では最初ケンを使っていて、途中からキャラクターを変えましたよね? あれはケンではきびしいと感じたのでしょうか?

ももち もうほんと単純に「ケンでは無理だな」というところですね。殺意の波動に目覚めたリュウ(以下、殺意)を使う予定はいっさいなかったので、もうあの場で決めたことなんです。

豊泉 ももちさんと言えばケンというイメージがあったので、最後の最後でケンより精度の落ちる殺意を出したというのが、観てる側としても「え、マジで!?」という感じでした。あの場面は相当迷ったのでは?

ももち 迷い…ましたね。ただ、去年もキャラクターをどうするかというのはずっと課題にしていたんですよ。2014年のEVOではいろいろなキャラクターを使ってベスト8には残ったんですけど、勝てなかった。その後の大会でもいろいろ使ってみたけど、うまくいかなくて……。「ちょっとこれじゃあ駄目だな」と思い、そこからカプコンカップまではケン1本にしたんです。それはもうしっかりやり込んで、そうしたらカプコンカップで優勝できたんですよね。その流れで2015年もケン一本を続けていたら、ポンポンとふたつくらい大会で優勝できたんですけど、3月4月くらいからケンで負け始めたんです。そこで、何かに縛られているというか、「あれ?」っと感じるところが出てきて……

豊泉 そのあたりからほかのキャラも使ってみようと?

ももち そうですね。それまではケン1本で結果が出ていましたけど、もともと自分としては、臨機応変にそのときベストなキャラを選択するという考えでしたから。それに、カプコンカップ2015の出場権を持っていたので、大会はカプコンカップ2015に向けての調整の場として使おうと考えていました。EVO前は本当にいろいろ試した期間でしたね。

豊泉 いろいろ試してきた余裕があったからこそ、その危機的な状況で殺意を出せたんですね。

ももち それが大きかったですね。カプコンカップ2014が終わってからずーっとケン1本であの舞台に立っていたら、おそらくケン以外使わずに行っていましたし、おそらく負ける可能性のほうが高かったと思います。

豊泉 ケンがきびしかったので、変えるとしたらエレナかな?と思っていたのですが、同じ系統の殺意を選択するとは思いませんでした。

ももち じつは、グランドファイナル前のルーザーズファイナルでInfiltration(以下、インフィル)とGamerBeeが戦っているときに、「GamerBeeが来たらどうする?」という話をときどやネモとしていたんですよ。そのときは豪鬼を推されました。

豊泉 あ、そうなんですね!?

ももち アドンに対してはエレナがかなり有利なので、確かにエレナを使うのはありだったんですけど、そうすると決勝がエレナ対エレナになる可能性があるじゃないですか。さすがにそれはどうだって(笑)。

豊泉 そこはプロとしておもしろくないと?

ももち それもありました。あとはGamerBeeが高いレベルでエレナを使えるので、自分のエレナでは勝てる可能性が低いなと。

豊泉 ではなぜ、豪鬼ではなく殺意を選択したのでしょうか?

ももち それはもう本当にたまたまですね。ケンとエレナはかなり練習していて、ケンの経験を活かせるキャラを持っておきたいということで、豪鬼と殺意も並行して使っていたんです。で、たまたま直近で殺意を練習していたので、殺意を。だからEVOが6月ぐらいに開催されていたら、おそらく豪鬼で行ったと思います。ほんとたまたま直前に殺意を使っていただけです(笑)。

豊泉 そうなんですね(笑)。殺意でアドン戦は練習していたんですか?

ももち ほぼゼロです(笑)。ただ、ウメハラ対GamerBeeという組み合わせを結構見ていたので、ウメハラさんのアドン対策みたいなものは頭にありました。そこはすんなり入れたのかなと。

豊泉 その後に、コントローラーの線が抜けてしまうまさかのハプニングがありました。いちばんびっくりしたの本人だと思うんですけど、そのときの心境はいかがでしたか?

ももち もうびっくりしましたね。ルールが頭に入っていなかったので、試合が止まった瞬間は自分が負けたのか、まだあるのかというのも把握できませんでした。まあ勝った負けたというよりは、「申し訳ないな」という気持ちがいちばん大きかったですね。あの舞台のあのタイミングで試合を止めるのは、どう考えても水を差してるじゃないですか。だからもう「ごめんなさい」って感じでした。

豊泉 チョコさんはあの瞬間どうでした?

チョコ 私も「あー終わっちゃったかー」て落ち込みましたね。

がま すぐに声をかけには行ってなかったですよね。

チョコ 結構待ったんですよ。私が行ってもジャマかなと思って様子を見ていたんですけど、すごく不安そうにしている顔が見えたので「これはマズイ」と思って。

がま その時に何かフォローしようとは考えなかったんですか?

チョコ 声をかけてもどうにもならないかなと思っていました。以前に声をかけたことがあったんですけど、ぜんぜん届かなかったんで(笑)。だからまずは静かに見守っていたほうがももちのためになるだろうなと。

豊泉 試合再開後は、ももちさんが開幕波動拳。GamerBeeがEXジャガーキックでの奇襲。食らいはしましたが、気持ちは落ち着いていたのでしょうか?

ももち 中断しているときは「申し訳ない」だとか「GamerBeeが優勝したほうが丸く収まるよなあ」とか考えていましたけど、再開するときは「絶対勝つ」という気持ちに切り換えて集中していました。大会にトラブルはつきものなんですよね。ラウンドを取っているのに、トラブルで最初からやり直すとか結構あるんです。以前はトラブルで集中が途切れて負けたこともあったんですけど、いまでは「トラブルも含めて大会、それを乗り越えて勝つやつが本当に強いヤツ」と思っているので、申し訳ない気持ちは試合とは別。試合は試合なので、心を鬼にしていこうと。その気持ちを込めての開幕波動拳だったんですよ。そうしたら相手も鬼だったと(笑)。

豊泉 なんかもう高校野球みたいに精神力勝負でしたね。

がま トラブルのときにチョコが代替コントローラーを準備していることもあって、試合に集中して気持ちの調整をつけやすかったのもあるかもしれませんね。

ももち ですね。最終ラウンドはもう技術なんて関係なかったですよね。気持ちで負けちゃダメだと。だからジャガーキックを食らっても、その後起き上がりに“昇竜拳”を撃ったんです。

豊泉 魂のこもった昇竜拳でしたね。気持ちは全然負けていなかった。

がま あの時は確か、GamerBeeが2本ゲージ溜まっていたけど、すぐに2本吐いて勝負に出た感じでしたよね。でも逆に2本吐いたから私は安心して見れましたけど。

豊泉 そんな気持ちと気持ちのぶつかり合いに勝って、優勝をもぎ取りました。EVOで優勝してみていかがでしたか?

ももち カプコンカップで世界一になっていましたけど、やっぱりEVOは歴史がありますから重みが違います。カプコンカップとは別に、絶対取りたいタイトルのひとつだったので、すごくうれしいです。優勝した瞬間はトラブルもあったので少し複雑な気分でしたけど、時間が経つにつれてもやもやは晴れていきました。いまは優勝したことに自信を持とうと考えるようになりました。

豊泉 参加者が2200人以上という過去最多の中での優勝。それも自信になりますよね。ウメハラ君がプロになるくらいにインタビューしたことがあるんですけど、そのときにいちばん勝ちたいのがEVOといっていて、その理由が1000人参加している国内にはない大規模な大会だからと言っていたんですけど、いまはもう当時の倍ですよ(笑)。そこで勝つなんて本当にすごい。


http://www.famitsu.com/news/201509/09087352.html#page02
EVOの副賞であるゴールドバージョンのアケコン(マッドキャッツ、TE2)。

●対戦相手の動画はくまなくチェック

豊泉 さきほど、殺意リュウはウメハラ君の試合を参考にしたとおっしゃっていましたが、ももちさんはほかの人の試合もしっかりチェックしているんですね。

ももち わりと自分はほかの人の試合はしっかり見ているほうだと思います。

豊泉 それは動画で見るというよりは大会の現場で?

ももち 両方ですね。大会では「あ、いまはこういう動きなんだ」と最新の攻略を確認していて、動画ではその選手の手癖だったり、負け試合ではどういった動きをしていたか、ということを重視して観ています。どちらかというと、ああいう舞台では過去の動画のほうが役立ちますよね。最終日はもう8人しかいないので、当たりそうな相手の動画は研究して頭に入れてあります。

豊泉 初日と決勝の間の1日は、そういった動画のチェックや練習を行っているんですか?

ももち 基本的にはそうなんですけど、今回はわりとそこまで練習はしませんでした。ときどと当たるのはわかっていましたが、豪鬼戦は1回もやっていませんでした。「誰かに豪鬼を使ってもらおうか?」という話もしたんですけど、でもいままでそういう練習をしてきていないので、急にやり方を変える必要もないかと。一応、同じ部屋のチョコに付き合ってもらって、“阿修羅閃空を擦って”みたいなことはしました(笑)。

豊泉 大切なポイントだけ確認した感じですかね。

ももち はい。要点だけ抑えておく感じです。それが2日目で、TOP8の当日は練習というより体をウォーミングアップしておきたいので、チョコにブランカを使わせて実戦の感覚を養っておきました。トップ8にブランカはひとりもいないんですけどね(笑)。

豊泉 じゃあほかのタイトルの試合は観ていないんですかね。

ももち いや、見てますよ。試合を観ていると緊張感が伝わってきて、自分も大会モードになれるんですよ。そうやって集中していけるので、自分としては重要視しています。

豊泉 そういった気持ちの持って行きかたまで考えているんですね。

ももち 直前まで練習していた場合、体は暖まるけど気持ちのエンジンが全然かかってこないんですよ。そういう意味では緊張感を肌で感じるというのは重要ですね。

豊泉 試合ではメンタルが重要になるんですね。ちなみに、試合は結構見るとおっしゃっていましたが、チョコさんの試合も観ているんですか?

ももち 観てますよ。EVOのディージェイ戦も観ていました(笑)。

がま あれはかなりいい試合をしていましたよね。長いけど(笑)。

チョコ 最後までもつれ込んでエラいことになりましたよ(笑)。対戦するまえに強い人だって気づいて、ディージェイ対策をももちに教えてもらったんです。

ももち 自分は分析力が高いほうだと思うので、相手のディージェイの動きを全部チェックして、「この人はこういう動きだよ」って教えました。

豊泉 具体的には?

ももち たとえば、守りは下手で…あと攻めも下手で……。

がま じゃあただの下手な人じゃないっすか(笑)。

豊泉 ももちさんからするとそう見えちゃうんですね……。アドバイスになってない(笑)。

チョコ 実際には、この技とこの技しか使ってないから……という感じです。あの試合は長かったので苦しかったですね。

がま 私は動画で見たんですけど、「10秒ぐらい動かね~」みたいな感じおもしろかったですよ(笑)。

ももち チョコは待つのが下手なんですよね。相手の攻め方が単調だったから「待ってれば勝てるよ」、「とりあえず待て! 待て!」って言ったらズサーって(笑)。

チョコ いや、「待て!」って言われたから「待てない!」って、ついボタンを押しちゃいました(笑)

ももち とりあえずスライディングは出すなって言ったんですけど、結局気づいたらズサーなんですよね。そこでダメージ取られていたからもったいない。

チョコ お互いが待つ空気感に耐えられないんですよね。あのプレッシャーというか緊張感に(笑)

がま ブランカ使いはフィーリングで動きたがる人が多いよね。ももちとは真逆のタイプなのに、後ろでももちが守護霊みたいについていると緊張感が凄そうだ(笑)。結果は惜しかったけど、見ていて応援したくなるとてもおもしろい試合でした。

●カウンターピックの真相

がま トーナメントで勝ちたいという気持ちは当然あるにしても、壇上で魅せるとステータスになるじゃないですか。こういうのを魅せられてよかったというのはありますか?

ももち そういう意味ではキャラ変更ですかね。じつはコーディーを出そうかなという気持ちもありました。

豊泉 キャラ変更といえば、今回のEVOはキャラを変えている人が結構いましたよね。相手に有利なキャラクターに変更する“カウンターピック”(いわゆるキャラ被せ)という作戦だと思うのですが、被せて勝ったあとは相手に被せ返されるリスクもあると思うんです。そこまで想定してのキャラ選択なんでしょうか?

ももち 基本的には有利なキャラを被せていくんですけど、今回のTOP8は相性的には被せになっていないケースが多かったんですよ。「え? このキャラ使うの!?」というのがあったと思います。

豊泉 そう言われるとそうですね。

ももち 今回はエレナが活躍する場面が多かったので、「エレナを被せてずるい」みたいに言われたかもしれませんが、インフィルとGamerBeeの春麗対エレナは春麗が有利な組み合わせですし、自分もインフィルのアベルに対してエレナを出したんですけど、あの組み合わせは五分ぐらいなので、被せになっていないんですよ。

豊泉 確かに、アベルに対して被せるとなるとふつうは豪鬼ですよね? なぜエレナにしたんですか?

ももち インフィルのアベルにケンで負けたじゃないですか。あそこからインフィルのアベルは、胴着戦(リュウ、ケン、豪鬼など)だけやり込んでいるというのが伝わってきたんですよ。だから、ここで豪鬼や殺意リュウを出しても勝率は低いと思ったんです。それならエレナかコーディーで行こうと。コーディーだと立ち回り勝負になってしまうので、それではインフィルに分がありそうだから、崩しの強いエレナを選択しました。

豊泉 もうキャラというより人ですね。その人の弱いところを突くというか。

ももち そうですね。インフィルは俺にアベルを出してきたり、GamerBeeにジュリを出したりと、「その人」の対策漏れを狙ったキャラ選択をしているんですよ。観ている人からすると、「うわー被せは寒い」と映るかもしれませんけど、意外と被せる側も相手のことをかなり考えてから出しているんです。だから、被せられて負けてしまった場合は、相手がどういう意図でそのキャラを選んできたのかを考えて、つぎに自分が使うキャラを選択しないと。

豊泉 そこまで考えての被せなんですね。

ももち 自分が使っているキャラクターが不利だとしても、相手の経験が不足していたり、自分では得意だと思っている場合は、不利キャラを選択することもあります。そこはやっぱりプレイヤーの力量が必要になりますけど。

豊泉 露骨に有利な組み合わせの場合、ふだん相手してくれる人が少なそうだからあまり練習できていなそう(笑)。

ももち そうなんです。相性より対戦経験の有無が重要になることは多いですね。海外ではそれが大きい傾向にあります。その地域にいないキャラに滅法弱くて、逆にその地域にいるキャラに対してはすごく強いんですよ。日本と比べてコミュニティが小さく、特定の人とばかり対戦しているからそういう傾向にあるんだと思います。たとえば、GamerBeeがネモのロレントに対してものすごくうまく戦っていましたけど、あれはRBという台湾のプロプレイヤーがいるからなんです。逆に北米でロレントを使う人が少ないので、北米のプレイヤーはネモにいいようにやられていましたよね。

豊泉 なるほど。ネモさんはそこで別のキャラを使えていたら勝てていたかもしれないと。そういう情報も知らないと勝ち上がるのはきびしいんですね。

ももち はい。その国で使い手がいるかどうかというのは、しっかりリサーチしています。たとえば動画サイトで検索して、「その人がどこの地域の人なのか、実力的にはそうでもないけど、この組み合わせはうまい」とかを調べています。

豊泉 無名の人でもチェックすることはあるんですか?

ももち 無名の人でも大会で当たった人は調べています。今回、マゴがルーザーズで負けたベガ使いがいるんですけど、みんなして「あいつ意外と強かったな」と言っていたのですが、自分はノーカルという大会で当たったことがあったので知っていました。彼は実力のあるプレイヤーなので、マゴが負けても不思議ではありませんでした。

豊泉 一度対戦した相手のことは忘れないんですね。

ももち メモを取ったりしているわけではなくのですが、基本的には覚えています。「どこかで聞いたことあるな」というプレイヤーでも動画をチェックしています。

豊泉 動画をチェックするというと、ウメハラ君やsakoさんといったトッププロのものばかりなのかと思ったら、そういったプレイヤーのものも確認しているんですね。

ももち それが最近トーナメントで安定して勝ち残れている理由のひとつだと思います。

豊泉 動画のチェックに加えて、ふだんのトレーニングはどんなことをやっているんですか? 基本的にはオンライン対戦?

ももち ほぼオンライン対戦ですね。たまに新宿のゲームセンターにも行きますけど、どちらがメインかと言われると家庭用のオンライン対戦ですね。やっぱり安定して人がいますし、時間的にも効率がいいですから。

豊泉 オンライン対戦はランクマッチとエンドレスバトルのどちらを?

ももち エンドレスバトルです。これもやっぱり効率重視ですね。闘劇が主流だったひと昔前であれば大会も1試合だけなので、おそらくランクマッチで練習していたと思うんですけど、いまは2試合先取などが基本ですから、いまのスタイルに合わせてのトレーニングです。1回負けたとしても、その後に2回勝てる練習となれば、やはりエンドレスバトルですよね。

豊泉 トーナメントを見据えた練習なんですね。僕は大会に出ることもないので、ポイントの上下がないとやる気が出ないんですよ。

ももち それは大切ですよ。やっぱりモチベーションを保つことが重要なんです。結局おもしろく感じないと継続してプレイできませんからね。ポイントの上がり下がりはおもしろいですから、自分もモチベーションが下がったときにランクマッチをやることもありますよ。ちょっと今日はここまで上げてみようとか。

豊泉 格闘ゲームはセンスが大切なところもありますけど、同じタイトルを長くやっているとそれなりにうまくなるじゃないですか。そのモチベーションを保つ秘訣はありますか?

ももち 人と対戦して勝ったり負けたりするのが格闘ゲームの醍醐味だと思うんですよ。でも、それだけではすごくストレスになると思うんです。だから、さきほど言ったようにポイントの上がり下がりだとか、なんでもいいからそういう自分が楽しめるものを見つけることが重要ですね。あとは、ストレスを溜めないこと。

豊泉 ストレスを溜めないとは?

ももち オンライン対戦は、オフライン対戦よりもイライラしやすいじゃないですか。自分よりBPやPPが低い相手に負けるとラグのせいにしたり。実際にはラグが少ない場合でも、オンライン対戦はそういうところがあると思うんですよ。だから自分は相手のPPを隠すようにしています。

豊泉 なるほど。見えないようにすれば、余計な先入観も消えますね。

ももち そうなんですよ。ストレスを減らす意味もありますが、数値を見てしまうと、「このくらいのレベルかな?」と決めつけてしまうことがあるので、それをなくすためでもあります。トーナメントでは相手のPPが表示されるわけじゃないから、実際に対戦しながら相手の実力を図らなければいけない。そういう相手の力を見極める力をつける練習にもなります。

豊泉 そういった練習もしているんですね。

ももち はい。あとは、タグを変えることもありますよ。ひとつは自分の情報を必要以上に出したくないというのもありますけど、「あ、ももちだ!」と相手にバレたくないというのもあります。名前を見て萎縮してしまう人がいるんですよ。そうすると練習にならないんです。もっと「殺しに来い」というかナチュラルな状態の相手と対戦したいので。

がま 囲碁のプロはネット碁をやるときに、わざとプロ同士でIDを交換してプレイすると聞いたことがありますよ。

豊泉 ウメハラ君かと思っていたら、中身はももちさんだったとか(笑)。

ももち それおもしろいですね。今度やってみようかな(笑)。
http://www.famitsu.com/news/201509/09087352.html#page03
ゴールドバージョンのアケコンの中はこんな感じ。

●ライバルとは一定の距離感を保つ

豊泉 オフラインの対戦をやっていないのは意外ですね。

ももち TOPANGAのメンツは身内で結構やってるみたいなんですけど、自分は彼らと一定の距離感を保つようにしています。自分もTOPANGA TVに出させてもらってはいますが、彼らとはライバルでありたいとも考えているんですよ。なあなあになってしまうと、本当の意味で勝負ができなくなってしまう気がするので。

豊泉 そういうのいいですねー。かっこいい。

ももち そこは結構意識しているポイントです。もちろん練習がてら対戦することもありますけど、距離感はつねに意識しています。

がま それは自分が名古屋でNSBという大会を開いてるときも意識していましたね。大会って最初のころがいちばんおもしろいんですよ。誰も知り合いがいなくて殺伐としているときのほうが。もちろん、時間が経って煮詰まってきた対戦もすごくおもしろいんですけど。

豊泉 確かに、そういう意味では新作の大会は楽しいですよね。ももちさんはこんな感じで練習しているそうですが、チョコさんはいかがですか?

チョコ 私もオンライン対戦が基本で、たまにももちに見てもらっています。でも、ももちに見られていると、緊張していつもの動きができなくなります(笑)。

がま そりゃそうだろうなぁ。

ももち まあでも大会と同じように緊張感を持てるということだからいい練習になっているんじゃない?

チョコ そうだなあ。でも、ももちは妥協を許さないんですよ。ひとつひとつ「いま何でやったの?」とか「何でその行動したの?」と問い詰めて来るんですけど、「うわーテキトーにやってたからとくに理由はないんだよなあ」と(笑)

豊泉 ははは(笑)。

チョコ そうすると、もちろん怒られるので怖いです(笑)ほかの人に教えるときはやさしいんですけど、私にはスパルタです(笑)。

ももち そらそうでしょ。

がま ももちとチョコは、プレイスタイルが真逆じゃないですか。ももちはしっかり理詰めでやるタイプだけど、チョコはフィーリングを重視するタイプ。だから、ももちがイラッとするのもわかる(笑)。

チョコ ももちに見てもらうと一気にうまくなっていくのを実感するので、それはそれでうれしいんですよね。それがモチベになるんですけど、やっぱり怖い(笑)。

がま ちなみに、逆にチョコからももちに教えることってあるんですか?

チョコ 大会とかで「あれの技多くなかった?」とかたまに言っちゃうんですよ。負けているときは気づいてないのかなと思って。でも私は実力があるわけじゃないので、言われると納得いかないと思うんですよ。少し不機嫌になるから「あ、余計なこと言いました。すんません」て。

ももち いや、そんなじゃないでしょ。最近は結構聞いてますよ。確かに昔は「何でお前が俺に言うんだよ」、「お前は俺より強いのか?」と思うこともありました。

豊泉 確かに格下のプレイヤーのアドバイスって耳に入りにくいですよね。

ももち そうなんですよ。でもそれって強くなりたいという気持ちと矛盾してるじゃないですか。それに気づいてからは聞くようにしたんです。やっぱりいろいろな意見を聞いたほうがいいし、チョコが10個言ったことの中にひとつくらい何かあるかもしれないですから。実際、さきほど言った「初戦の立ち上がりが悪い」というのも、じつはチョコが言ったことなんですよ。「あんたいつも立ち上がりが悪いよね」とか「最初いつも負けてない?」と言ってきて「こいつ……そらそうだけどよ……!(怒)」って(笑)。

豊泉 ははは(笑)。

ももち ピキっときつつも聞いていますよ(笑)。今回のEVOでときど戦の立ち上がりを意識したのも、チョコのアドバイスがあったからですし。そう考えると自分では気づけないことなので、よかったのかなと。やっぱり自分の弱い部分てなかなか認められないじゃないですか。チョコはそこを「あんたここが弱いよ」、「ここがダメだよ」と直球で指摘してくれるので助かっています。

がま 世界一になっちゃうと、まわりはなかなか指摘できないですよね。

ももち そうですね。最近はあまり言われないですからね。

豊泉 チョコさんくらいしか言えないかもですね。

チョコ 長年いっしょにやってきて、お互いにどこまで言っていいとか、どこまで踏み込んでいいというのがわかってきた感じですね。

ももち いや、お前はだいぶ踏み込んでるときもあるから!(笑) 自分が丸くなった。TOPANGAワールドリーグのときもすごかったんですよ。控室でインタビューを受けていたら、チョコから「もう帰る」、「やる気ないならやめれば?」てLINEが来て。

豊泉 それはだいぶ踏み込んでる!(笑)

ももち かなり踏み込んでますよね?(笑)。

チョコ そのときのインタビューの受け答えがとても弱気だったんですよ。それで試合もボロボロだったから、今回はやる気ないのかな?と思っちゃって。

ももち その弱気もアレですよ、「優勝する自信はありますか?」という質問で、「これだけすごいメンツが揃っているので、まずは勝ち越したいです」と言ったんですよ。それがチョコ的にはダメだったらしく……。

がま 「負ける要素はないです」って言えよ、みたいな(笑)。

ももち でも、次から強気の試合に切り替えられてよい結果を出せたので、そのおかげでと言うと悔しいけど・・・自分でも丸くなったなと(笑)。

豊泉 まさに内助の功ですね。

●体調管理の重要性

豊泉 海外遠征が多かったと思いますけど、いかがですか? 体力的にもたいへんなのでは?

ももち そうですね。いまのところは問題ないですね。結果が出ているのがいいのかもしれません。

豊泉 疲れが飛んじゃうんですかね。

ももち 結果が悪いと、疲労感がヤバいですよ(笑)。去年はEVOの前のCEOという大会で準優勝だったんですけど、まあ結果だけ見るといいんですが、内容がものすごく悪かったんです。CEOからEVOまでの間アメリカに滞在したんですけど、CEOが終わったらその負けの影響で39度くらいの熱が出ちゃって(笑)。

豊泉 やっぱりダメージが来るんですね。

ももち 疲れはやっぱり取れないですね。あと、一度風邪を引いちゃうと、治りかけぐらいのときにつぎの海外遠征が入っちゃってなかなか治せないんですよ。今年はカプコンプロツアーがあるから海外遠征が多くて、体調を崩しているプレイヤーも多いですね。

豊泉 プロスポーツ選手のように体調管理も重要ですね。

ももち やっぱりそこも重要になってきますね。だから食事には気を使うんですよ。チョコに飯を作ってもらうときは、野菜多めにしてもらうとか、そういうところでも助けられていますね。

豊泉 ラスベガスでの食事はどんなものを食べていたんですか? やっぱりステーキとか?

チョコ ステーキとかシーフードの洋食なんですけど、今回はみそ汁や雑炊などの日本食を持って行きました。

豊泉 へえー、やっぱり日本食が恋しくなるもんなんですねえ。

ももち 恋しいですね。EVOの前に2週間くらい海外遠征が続いたんですけど、その時はちょっとヤバかったですね。しかも行ったのがタイだったので、基本パクチーばかりできつかったです。

がま ちなみにEVOから日本に帰ってきて、いちばん最初に食べたものはなんですか?

ももち 六厘舎のラーメンです。戻ってきて最初に食べるのはだいたいラーメンですね(笑)。

豊泉 格ゲーマーは大体ラーメン好きですよね(笑)

がま 体力作りはしてます?

ももち そこもふたりでやっていきたいというのはあるんですけど、なかなかスケジュール的に難しくて……。そうなると食事や睡眠に気を付けるくらいになってしまいますね。

豊泉 チョコさんは何か料理を工夫したりしてるんですか?

チョコ んー、そうですね。そこまでこだわった物は作らないんですけど、喉にいいものだとか、魚や野菜を多めにしたり、品数をちょっと増やして体にいいようにと気を配っているつもりです。

豊泉 そういうサポートしてくれる人がいるのはいいですね。

ももち やっぱり大きいと思います。トーナメントのときはつぎの対戦相手の偵察にも行ってくれますからね。試合をカメラで撮ってきてもらったり。そういったことは、人に頼めないですから。

●プロゲーマーとしての葛藤

豊泉 女性初のプロゲーマーというのはどう感じていますか?

チョコ プロになったことはうれしいですけど、私の場合はももちと違って強さでプロになっていないし、賞金をたくさん稼いでるわけでもないんですよね。

がま その辺は自分では言いにくい面もあるだろうからフォローすると、プロチームからは「強さだけではプロにはなれず、自分の魅力を伝えてファンを増やすのも役目」だと聞かされました。自分も名古屋にいたときに彼女はとても楽しそうにプレイしている姿をみて、イベントでもそこが伝わるように配信していたらプロになれたわけですから、そこは自信をもってほしいですね。ただ、最近は彼女に結果を求めて強く当たる心ない人たちに押されてしまい、楽しそうにプレイできていないなあと伝わることはあります。

豊泉 格闘ゲームの場合は、言葉がキツい人もいますからね。

がま これはもうチョコに限った話でもなくなってしまいますが、配信でも叩きコメントも文化みたいな風潮がありますけど、大半の見ている人にはゲームをつまらなく感じさせるだけにしかならないので絶対にやめてほしいです。こちらとしても、プレイヤーがいつも楽しそうにプレイしている姿を通じてゲームの魅力を伝えたいですからね。

●カプコンカップ2015へ向けて

豊泉 カプコンカップの自信はどうですか? やっぱり……?(笑)

ももち 強気に言っとかないと怒られるので、負ける要素はないです(笑)。

一同 ははは(笑)。

豊泉 つぎはみんな打倒ももちさんで来ますよ。

ももち 去年のカプコンカップで優勝したときのインタビューで、「つぎはチャンピオンとして狙われる立場になりますけど、どう思いますか?」と聞かれたんですけど、「つぎの大会が大事だと思っています」と言ったんです。ウメハラさんは対策されながらもずっと勝ってきているじゃないですか。でも自分なんかはマークされない立場で、スルッと優勝しただけなので、対策された中でしっかり勝つことが本当に強いということだと思います。そんな中でEVO優勝を達成できたから、すごい自信になっていますね。だからここから年末のカプコンカップに向けて徹底的にマークされたとしても、勝つ自信はあります。

がま そこらへんのプレイヤーが対策してくるってわけじゃなくて、ウメハラレベルのプレイヤーがマークしてくるわけだから、そこで勝つのは相当なことですよね。

豊泉 EVOで勝ったからストリートファイターの世界ランキングもトップになったのでは?

ももち そうですね。いまはポイントも世界1位になりました。

豊泉 すごいですね。先日ウメハラ君のインタビューをしたとき、EVOよりも年間を通じてのアベレージを目標にしていると言っていましたが、ももちさんはビッグタイトルを抑えながら総合ポイントも1位になりそうですね。

ももち そうですね。確率としてはいまいちばん近いところにいるので、獲りたいですね。

●ももチョコがオフイベントを企画!

ももち 以前オフイベントを開催したときに、知り合いがいないという人が結構多かったですよ。ゲームセンターがどんどんなくなっているせいか、家庭用でひとりでやっていますという人が多くて。日本ではチーム戦の大会が流行っていますが、そういった人たちは勇気を出してあっせんで出るしかないんですよ。昔は地元のゲーセンで対戦しているうちにコミュニティができて、その仲間と大会に参加して……という流れがあったんですけど。

豊泉 家庭用が中心になると、そういう人が絶対増えてくるから、オフラインの対戦会のようなイベントは必要になってくると思いますよ。そういう場所で知り合った人とオンライン対戦をやって仲良くなって、「じゃあいっしょに大会に出てみようか?」という流れができるといいですよね。

ももち そうなんですよね。そういった人たちが上達したり、仲間を作れるように何かしてあげたいんですよ。

豊泉 それこそ、『ウルIV』女子部のようなユルい感じのイベントがあるといいですよね。

ももち 誰がいちばん強いか決めようぜ!みたいなガチガチのイベントだと中級者以下の人は参加しづらいですよね。

チョコ それもあって、私たちで家庭用のイベントを企画しているんですよ。ガチなのはTOPANGAがありますので、初中級者をフォローできるようなものをやりたいなと。ゲームのうまい下手は関係なく集まって、そのついでに対戦できるくらいのニュアンスで。

豊泉 参加しやすい雰囲気を作るのが重要ですよね。

がま 『ウルIV』くらい煮詰まってくると、なかなかゆるい大会はやりにくくなってくるんですけど、そこは『スト5』でリセットされるからいいタイミングなのかなと。なおさら家庭用の大会を『ウルIV』にやって地盤を作っておきたいですよね。

豊泉 では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

チョコ これからもまだまだがんばりますので、応援よろしくお願いします。

豊泉 ベタですね。それじゃ、ももちさんに文句を言えないですよ(笑)。

チョコ え(笑)。じゃあ、今後は大会やイベントを積極的に開いてみなさんと交流できたらと考えています。ぜひ参加していただいて、いっしょに楽しみましょう!

ももち カプコンカップ2014、EVO2015と優勝したんで、このままカプコンカップ2015も優勝しますので、応援よろしくお願いします。

豊泉 もうウメハラの時代は終わり。ももちの時代だってことですね!

ももち そうですね。俺の時代ですね。実際にいまのところ自分の年になっているので、あと半年がんばりたいと思います。応援よろしくお願いします。

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