小屋創作

小說2010-07-15 11:36

「わたしと一億」エッセイ第6回

作者:這組織

土橋真二郎

2月7日生まれの水瓶座のB型。花屋の店員をしながら書いた『扉の外』で第13回電撃小説大賞<金賞>を受賞し、念願の作家デビュー。『ラプンツェルの翼』シリーズにもよく登場する某カロリーアイテムがさりげなくパソコンの横に置いてあるのは、決してメーカーさんへのアピールというわけではありません……よ?

【電撃文庫作品】
ツァラトゥストラへの階段
ツァラトゥストラへの階段2
ツァラトゥストラへの階段3
扉の外
扉の外II
扉の外III
ラプンツェルの翼
ラプンツェルの翼II
ラプンツェルの翼III

一億といわれると莫大に感じますが、そんなに大げさに考えることはありません。
例えば日本の人口が一億人ぐらいですが、全ての人々と知り合いにはなれません。一億という莫大な数字があったとしても、触れることができるのはほんの一部なのです。そしてその一部は平均ではなく偏ったものとなります。
瓶の中に一億の赤と白のビーズを詰めて振っても、ピンクではなくまだら模様になるように、数字にも偏りが出ます。インターネットの発達で情報が飛び交い、世界が狭くなった故に、さらにその偏りは加速しています。情報も金も人間も一極集中してしまうのです。
僕の周りにいる人間たちの割合を、そのまま日本の人口の比率で置き換えると、約七千万人は朝のマックでパチンコの開店を待ち、朝からハッシュポテトは食えねえだとか言ったりします。うんざりです。しかし、朝起こしてくれる美人の幼なじみや、弁当を作ってきてくれる金持ちお嬢様となると、僕の周囲には全くいません。だからといって、一億人も人間がいればどこかに存在するはずです。これも偏りであり、世界はアンバランスに歪んでいるのです。
金の偏りと共に美少女要素とかも偏ることになります。美人は金持ちと結婚することになり、子供も美人が生まれ、美少女も美男子もどんどん偏ってしまうのです。きっと、どっかに金持ち美男美女だけが住んでる島があったりするのでしょう。
要するに、一億という数字は偏りにより、人によって様々な形に見えるのです。
ということで、僕の担当女性編集さんに「以上の理由から世界の歪みと偏りにより、世話焼き幼なじみとか可愛い妹とか美人生徒会長などは存在しないも同然なのです。同じく、いくら編集さんが合コンしても金持ちイケメンと出会うことなんてないのです」と、電話で言ってあげました。
「偏りで見えないそれらの要素は電撃文庫の中に存在します。そんな累計一億冊間近の電撃文庫をこれからもよろしくお願いしまーす」とのことでした。

さーて次回は『オオカミさん』シリーズでお馴染みの沖田 雅が登場だ!! お楽しみに~!

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